アジアで技術者大量採用 [My Job]
2008年1月28日日経新聞朝刊1面 「アジアで技術者大量採用」の記事より
日本市場に見切りをつけ、国際社会での生き残りをかけた企業は、次なる大量消費の国のターゲットとして、アフリカをにらんだ戦略を打ち出した。
記事によれば、生産+技術の拠点として、インドやベトナムに工場を置き、現地のスタッフを大量に採用するには、
1) 1947-49の団塊世代の大量退職
2) 1991年に60万人いた理工系学生が、2007年には、30万人を切っている現実
があり、日本人の技術者確保が難しくなってきた。
それだけではなく、中国・韓国勢が技術力をつけだし、自国のローコスト生産能力と技術力をもって世界に戦いをしかけている。現実、価格のみの勝負では、これらの国に欧米・日本勢は、かてないでいる。
この2つの背景を鑑み、自動車大手のトヨタ、日産、ホンダ、スズキ、デンソー、エンジニアリング大手のTEC、千代田、機械メーカ大手のコマツ、日立建機、IHI、その他富士通は、アジア(特にベトナムとインド)での技術者の大量採用に踏み切った。
との記述である。
しかし、これら企業の本音は、今後の日本では、人口減少に伴いマーケットは縮小していくだろう。それを見限り、現地生産、現地エンジニアリングを行うことによって、海外での価格競争に打ち勝ち、人件費の高い日本では、さらなる新技術の開発に特化し、少人数で、付加価値の高い仕事にうつっていく戦略である。中国や韓国では、賃金上昇がすでに起きている。これをもって、ホンダは、中国に開発拠点を置く戦略にでた。すなわち、知的開発の一部をすでに外に移し、日本では、さらに付加価値の高い仕事しかやらないと言う明確なメッセージである。
スズキは、軽自動車で、インド市場をにぎった。次は、アフリカでの販売を狙っている。
次に大量消費をする国がどこにあるのか、中国韓国勢に打ち勝つためには、どうするのか。欧米勢に負けないためには、どうするのかということを考えて、各社戦略を打ち出しているのである。
一言で、技術者を大量に採用し、自社技術を学べるようになるのは、簡単かというとそういうわけではない。帰属意識が弱く、自分のキャリアアップが優先する個人主義の本、海外で自社が育てた人材が流出する危険性ある。その危険性は、会社としてのアイデンティティやプライドをもたせ、その企業で働くことにプライドをもたせること。それが賃金に負けない魅力である。
あの「世界のトヨタ」で働くこと、そこには、誇れる技術があり、それを担っているのは自分だという意識の植え付けが彼らを踏みとどまらせ、技術者として企業で活躍することになっている。
これから世界で打ち勝つには、海外で、自らのブランドの技術者を育てることが最も重要なこととなる。
確かに、海外の技術者は帰属意識は小さいですね。
ワイも、少し転々としていますから、そういう点では
海外の技術者と似ているかもしれませんが・・・。
by (2008-02-18 16:30)
>さすらう旅人さん
愛社精神って、日本独特なんですかね。。
by あーちゃ (2008-02-19 23:37)
今後の日本はスローライフと、より長持のする製品の追求が必要ですね^^
by Baldhead1010 (2008-02-20 08:09)
>Baldhead1010さん
そうですねー。やっぱり、スローライフと長持ちする製品か・・・
時代は、どうして、反対なんだろう。。
by あーちゃ (2008-03-01 22:28)