up in the air ~マイレージ・マイライフ~ [Movie・TV]
ライアン・ビンガムはいわゆる「解雇宣告人」であり、1年のうち300日以上を出張のために全米中を飛行機で飛びまわるのに費やすという人生を送っていた。彼の目標はマイレージを1000万マイル貯め、飛行機に自分の名前を残し、フィンチ機長と面会すること。「バックパックの中に入りきらない人生の持ち物は背負わない」というモットーを持ち、肉親とも距離を置き、結婚にも興味を持たず、旅先で知り合ったアレックスとも気軽な関係を続けていた。
だがライアンがオマハの本社に戻ったある日、新入社員のナタリーが現地出張を廃止してネット上で解雇宣告を行うシステムを提案する。ライアンはそれに反対し、ナタリーと衝突する。そこで上司のクレイグは、ライアンにナタリーの教育係を命じ、彼女に実際に解雇宣告を経験してもらうために二人で出張させる。
・・・解雇宣告人であったライアンは、時折公演で、「人生のバックパックに詰め込みすぎてませんか?」
という講演を行っていた。
二人で出張にいきながら、彼は、もう一人の人物、ナタリーのことを気にかけ、人のことを気にするようになった。
親戚の結婚式でも、新郎が「結婚をやめたい」と言い出した時にも、
彼は、説得した。
「人生、幸せだった時はどういうときだったか思い出してごらん?」と
彼は、人生を飛行機で移動することに使ってしまったことを後悔する。
また、ナタリーは、web上の画面で、人を解雇するということを考え、それが受け入れられた。
しかし・・・それは、どういうことなのか?
ナタリー自身もまた、彼から、メール一つで、別れようといわれ、恋愛関係が終わった。
そんな中、ナタリーの研修も終わり、web上の画面で、人を解雇するということが、実行されるところまで来た。
そうしたところ、研修で、ライアンといった先の解雇を宣告した女性が橋から飛び降りて自殺したことを知り、
会社を辞めてしまう。それも、メール一つで・
ライアンがいうように、「解雇宣告人とは、人々に希望を持たせるためにいるんだよ。」
との言葉が本当だったようだ。
そして、彼は、また、空に旅立っていく。
解雇された人々に残された希望、そして、彼らを救ってくれたのは、家族だったと
映画の最後にある。
彼は、人生を空においている。
ナタリーは、いまどきの若者を象徴しているかのようだ。勉強はできる。だけど、本当の愛ってどういうこと?
人をあったかくさせるってどういうこと?っていうのを学ぶのは、これからなんだろうな。
幸せは、マイレージでもなく、
家族の愛なのかな。
バックパックは、からではなくて、家族の愛を入れておく場所なのかもしれない。