病気とは、何かの気づきを与えるためのものか。 [適応障害からうつ病、そして軽微双極性障害]
大好きなねえさんが、 癌になった。
病名は、「卵巣がん」だった。
このがんは、子宮の奥にある卵巣の癌。
子宮がん検診や子宮けいがん検診でも発見はできない。
かつ、自覚症状はない。
ねえさんは、子宮内膜症になったことはあったそうだが、その後、順調に生理もきていたし、
まったくもって元気だった。
兆候らしい兆候はなく、たまたま、血栓ができているという別の原因?別の病気の疑いで、CTをとったら、
みつかったらしい。
医者のみたてによると、かなり前からだったようで、進行していたそうだ。
医療従事者じゃないので、これ以上詳しいことはわからないが、
ねえさんからいわれたのは、
「検査しとくといいよ。」の言葉だった。
CTをとってわかるようなら 、CTをとった方がいいとのこと。
自分自身、いろんなところに腫瘍を持っている。あっという間に大きくなっていったため、
良性かどうかわからなくて、手術してとったこともある。結果は、よかったが、その周りにもたくさん腫瘍があり、
通常の健診では、疑われてしまうので、それから、毎年1回、同じ病院に通って調べてもらっているものがある。
また、そのほかの部位にも腫瘍があり、それが色々な病気の原因になっていたりもする。
死に目に会って、大変な思いもしたこともある。
人のことは言ってられないが、ただ、大きな違いは、私は、がんと宣告されていないで、
ねえさんは、そうだといわれたことだ。
これは、とても大きな隔たりがあると思う。
にもかかわらず、ねえさんは
先日会いに行ったら、明るく
「うん。これ、かつらだよ~。よくできてるでしょ~。でもねー、前髪あげられないんだよねえ~」
って明るく言う。
「一杯仕事してきたからかなあ。男性の厄年に病気になっちゃったみたい」
って笑い飛ばす。
「うーん、大変っていうか、なみがあるんだよね~。あ、お酒?飲めるっていうよりもそういう気分にならないんだよね~」
って。
何でも明るく答えていた。
でも、ちょっぴりやせちゃったねえさんがそこにいた。
「働き方とか生き方とか見直すいいきっかけだったと思うのよ。だからね、会社も休職することにしたの」
って。
前向きにとらえるねえさんは、強いなあって思った。
食欲がでなくって、旦那が帰ってくる9時過ぎに食事するって言ってた。
抗がん剤の治療で、ちょうど、お見舞いに行った日は、1クルーおわって、2週間たったところで、一番元気な日だったそうだ。
今日もまた、病院に行っているんだろうな。
ドイツからの一時帰国が、完全帰国となり、それが、休職になってしまうとは、誰が予想したのだろうか。
むこうのアパートは、今月末に引き払ってもらうそうだ。荷物を一通りまとめて、処分してもらったり送り返してもらったり。
「いやさー、洋服がないんだよねえ。ほとんど向こうに置いてきたからさー」って明るくいうねえさん
・・・・
神は乗り越えられる試練しか与えないというが、
私だったら、かなりショックで、沈んじゃうだろうなあ。。。
がんのステージもかなり進んでいたそうで、全部、卵巣、子宮と摘出。
転移がなければいいのだけれど。
ちょうど、ドイツから帰ってきたら、どうしようかとねえさんは将来を考えていたところだった。
だから、ちょうどいい機会だったっていっていた。
病気とは、人に何かの気づきを与えるために、神様が仕組んだしれんなんだろうか。
一日も早い回復を願うばかりです。
だって、ねえさんとじゃないと海外旅行一緒に行ってくれる人いないじゃないかあ。。
あーちゃは、心が痛いです。
でも、そうやって前を向いて進む姿に、私もがんばろうって思います。
私の病気も働き方や人間関係についての気づきを与えるものだった。
まだまだ、だけど、色々と勉強になったことが多い。
ねえさん、頑張って元気になってね。
絶対、治るから。
絶対、帰ってきてね。