おばあちゃんの生活 [My gran ma memoly]
実家には、おばあちゃんがいます。
大正3年生まれで、結構な年です。
頭は、しっかりとしているのですが、なんと体のがたは、どうしようもありません。
ここ数年で、めっきり足も弱くなり、何度も転んでは入院を繰り返し
とうとう、この夏から、家の中での車椅子生活となってしまいました。
昔から、体操をしたり、足をあげたりととっても努力をしてきていたのですが、
だんだんと弱くなっていくようでした。
もう、なくなってしまいましたが、90歳をすぎた祖父は、体だけは、元気でしたが、頭だけが老いてしまい、夜中の徘徊を繰り返し、ご飯を食べたことも忘れ、それはそれでとても大変でした。
祖母は、そんなこともないのですが、耳が遠くなり、話が聞こえなくなってしまったので、友達は、TVです。日中、誰もいない部屋の中で、一人TVをみて過ごしています。
車椅子でしか動けないので、行動範囲は、ベッド、トイレ、キッチンのみ。
それ以上いきたくても、車椅子で通れるスペースは、ありません。
もっというとトイレは、途中から、車椅子をおりて、やっとやっと手すりを使って歩いていく形です。
もしかしたら、そろそろ、トイレもおまるになってしまうかもしれません。
お風呂はというと、介護のヘルパーさんが、きてくれる週2回にいれてもらいます。そのときに、足のつめをきってもらったり(とても足には、手が届きません)、髪をきってもらったりと、日常のことをしてもらいます。
そんな姿をみていると、家を建てるときに、この状態まで想定してたてておけばよかったと後悔するばかり。
今から、段差をなくしたりとか、車椅子が通れる通路幅にするのは、無理なことなんです。
エレベータもつけられません。
昔、園芸が好きで、お花を育てたりとか、イチゴを育てたりとか、そんなことをして楽しんでいた頃が懐かしいです。
年をとると言うことは、楽しみも奪ってしまうのでしょうか。
もう、おばあちゃんの作る餃子やカレー、夏は、ナスのぬか漬け
とうもろこし、もう、食べることができません。
もう、おばあちゃんは、自分の好きな物もつくることができません。
毎日の生活を考えると、なんだか、胸が張り裂けそうです。
リフォームをしたくて、数年前から、色々とみてもらいましたが、
みんな「無理」との回答。
もともとこの家をたてたある大手A住宅メーカは、全くやる気がありません。リフォームをまじめにやると儲からないのかもしれませんね。
家を建てるには、とてもたくさんのお金が必要です。また、自分が年をとってから、直すことを考えると2の足を踏んでしまったり、もったいない気持ちが働いて、なかなかできません。
今度は、自分の親が、こういう状態になっても、暮らせるようなエレベータもついた、車椅子で行き来できる家を建てたいなと思います。
おばあちゃん、たくさんお世話になったのに、こんなに不便をかけちゃってごめんなさい。
なんとかしてあげたい。
日に日に、その思いが強くなるばかりです。
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